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１２月１０日
早いもので今年ももう１２月ですが、今年の私の映画ベスト１は何といっても｢マトリックス｣ですね。 何しろ３回も観に行ったぐらいですから。 私的には１０年に一本の傑作と言っても過言ではありません。 ちなみにこの前の１０年に一本は「男たちの挽歌」、その前の１０年は「香港国際警察」って偏りすぎだよ！ まあそれぐらい面白かったんですが、対して今年のもう一本の大作、「スター・ウォーズ エピソードⅠ｣に関しては、 そうですね、観ている間中、「みんな騙されてるよ！ これは『宇宙からのメッセージ２』だよ！｣という思いを拭い去ることが出来ませんでした。 しかしそれとは逆に私の周りの人でも｢スター・ウォーズ｣が面白かった人は｢マトリックス｣がダメだったようです。 まあ、これはどちらの映画もそれぞれのジャンルのここ２０年ぐらいの集大成のようなものでしたから、 これまでどんな人生を送ってきたかによって好みが分かれるのかもしれません。 両方面白ければ、その人はもちろん本物ということですが。
さて、ところでどうでしょう、ハリソン・フォード。 どんな挨拶だ。 まあ、とにかく、どうでしょう、ハリソン・フォード、上がってるのか下がってるのか。 いや、まあ、下がってるんですが、そう言ってしまうと話が終わってしまいます。 何を言ってるのかというと｢６デイズ/７ナイツ｣を観たからなんですが。 この映画でのハリソン・フォードの役柄は南の島でぼろいセスナを飛ばしている無学な肉体労働者（アル中）というものです。 いや、本当は無学ではなく、元会社経営者で、妻を信頼していた友人に取られ、その果てにこの島にたどり着いたという設定なんですが、どう見てもただの赤ら顔の地元労働者です。
いつからこんなことになったんでしょうか。 ｢スター・ウォーズ｣で完全に抜け、その後｢ブレードランナー｣そして「インディ・ジョーンズ」シリーズ、と完全に人気を固めたはずなんですが。 いや、｢インディ｣の３作目でショーン・コネリーと親子という色モノ的キャスティングあたりがケチのつき始めでしょうか。 なんか｢新春スター隠し芸大会｣みたいでしたからね。 でも、やはり決定的だったのはビールのＣＭでしょう。 伊藤四郎やら中山美穂あたりに｢おーいハリソン｣と軽く呼び捨てにされ、また実はハリソン一人だけ合成だったというマヌケさ。 好景気だった頃のジャパンマネーにやられたい放題で、思わず「円高ハリ安｣などという言葉が浮かぶほどでした。 前作の｢エアフォース・ワン｣でも合衆国大統領というある種最高のステイタスを持つ役柄ながら、それを狂暴でバカ、というキャラクターできれいに相殺。 作品自体激安だったこともあって、安値感は天井知らずでしたね。
で、この｢６デイズ/７ナイツ｣なんですが、実はハリソンの安さは役柄などではなく、女の方の「２人で無人島に不時着→互いに反発しながらも恋に落ちる→海賊に追われる→無事脱出」 というハーレクインロマンスを満たすだけの存在であるということです。 別に誰でもよかったんですね。 ハリソンも自分から｢もう還暦は過ぎたよ｣など恋愛物とは思えないことを言い出すほどですし。 でも、確かこの主演女優、同性愛をカミングアウトしたはずですが。 ジジイとレズの恋愛物。 いったい誰のための映画なんだか。
まあとにかくいろいろ言ってきましたが、とりあえず今年も主演映画（｢ランダム・ハーツ｣）が正月公開されることですし、どうでしょう、ハリソン・フォード、上がってるのか下がってるのか。 いや、下がってるんですが。